2018年5月1日にOculusが発売したVRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Go」が、ついに届きました!
5月6日に注文して5月9日に届いたので割と早かったですね。
もっと届くまで日数がかかるかと思ってました。
さて、2万円代で購入できる高性能なスタンドアロン機(PCなして単体でVRを楽しめる機器のこと)として人気が出ているOculus Goですが、実際に使用してみたらその凄さが実感できました。

というわけで、良かったところもイマイチなところも含めて、早速レビューしていきたいと思います!
目次
Oculus Goの良いところ
ここからは、Oculus Goを使用してみて感じた良いところを紹介します。
臨場感、没入感がすごい
私はOculus GoがVR初体験だったのですが、VRの臨場感や没入感には大変驚きました。
Oculus Goをかぶると視界のほとんどが画面の映像になります。
すると、自分が本当にその世界にいるような感覚を味わうことができるのです。

VR空間上に映し出されたものすら、手を伸ばせば届きそうなほど、「そこにある」ような感覚があります。
高いところからの視界が広がれば、空中に浮かんでいるような感覚になり足もすくんでしまいます。
これほど別世界がリアルに味わえるとは思っていなかったので、いい意味で期待を裏切られました。
VR、そのリアル感は想像以上です。
仮想世界をサクッと手軽に体験できる
これはOculus GoがVR界に大きく貢献した点だと思います。
起動がとても早く、VRのコンテンツを楽しむまで待たされることはほとんどありません。
VRコンテンツを体験するまでの心理的なハードルもとても低くなっています。
着脱センサーも付いているので、着脱に応じて自動でスリープしてくれます。
そして何よりも、スタンドアロン型なのでPCやスマホが必要ない(セットアップ以外)というのも大きいです。
スピーカーも付いているので、このOculus Goを被り、コントローラーを持ってしまえばすぐにVRを楽しむことができます。
Oculus Goさえあれば手軽にVRを体験できるというのはVRが多くの人に普及するための重要なファクターになると思います。
大画面で映像を楽しめる
YouTubeやNetFlixなど、2Dの映像を仮想空間状に広げた大画面で見ることができます。
自宅で仮想空間状のホームシアターのように映像を楽しめるのです。
Oculus Goにはスピーカーも付いており、Oculus Go1台で映画館のような体験ができてしまいます。


Oculus Goの音質が心配にな方もいらっしゃるかもしれません。
私自身音質にはこだわる方なのですが、Oculus Goの音質は悪いと思ったことはありませんし、むしろこの大きさでこのクオリティの音が楽しめるのかと驚いたくらいです。
大音量にこだわりたい!という方には物足りないかもしれませんが(それでも結構な音量が出せます)、普通に映画やアニメを楽しむ分には十分すぎるほどだと思います。
長時間の装着も苦にならないくらい軽い
この本体の軽さには驚きました。
HoloLensを使用していたときはその重さで首や肩がこってしまっていたのですが、Oculus Goはとても軽く、長時間使用していても体があまり疲れません。
確かにこれだけ軽ければ首にぶら下げて歩く人も出てきますね…笑
手軽に持ち運べれば、好きな場所でVRを楽しむことができます。
リビングでVRゲームを楽しんだ後、そのまま寝室に移動して寝っ転がり、大画面を表示して映画を楽しむ、といった使い方もできます。
軽い筐体のおかげで移動が楽になり、横になった体制でも楽しめるのは大きな魅力です。

メガネを装着したまま使える
Oculus Goの購入サイトには「度付きレンズの購入」という欄があったので、「目が悪いと見れないのだろうか」と心配になっていました。
実際に使ってみてわかったのですが、視力が低いとVR空間でも現実世界と同じように視界が悪くなります。
私は普段コンタクトとメガネを日によって変えているので、「コンタクトじゃないと見れないならそれはそれで仕方ない」と思って購入したのですが、これは杞憂でした。
確かに視力が低い状態だとよく見えないのですが、Oculus Goはメガネを装着したままでも使うことができるのです。
メガネがOculus Goのレンズに当たらないようにするスペーサー(付属品)を取り付ければ、メガネを装着したまま使うことができます。(大きすぎるメガネは使いませんが、通常の大きさであれば大丈夫です)

コンタクトの時もスペーサーを装着したままで問題なく使えるので、メガネかコンタクトをつけていれば使えるということがわかり安心しました。
「メガネでもコンタクトでも使える」というのも、VR体験をする心理的なハードルを下げてくれていると感じます。
コントローラーが使いやすい
付属のコントローラーは、Oculus Goの画面内のポインタを動かしたり、コンテンツをスクロールしたりするマウスのような役割を果たします。
このコントローラーにはクリック、スクロール(これも押せる)、戻るボタン、ホームボタンがあり、操作に困ることはありません。

HoloLensを触ったことがあるのですが、HoloLensのコントローラーはクリックしかできず大変不便でした…
Oculus GoのコントローラーにはAndroidのスマホのナビゲーションバーのような役割が一通り入っているので、まるでスマホを操るかのようにスムーズに操作できます。
形状も手にあった作りになっているため握りやすく、とても使いやすいです。
Oculus Goのイマイチなところ
日本語入力ができない
今のところ(2018年5月17日現在)、Oculus Goは日本語入力に対応しておりません。
ブラウザでTwitterをみたりYouTubeを見たりすることはできますが、日本語の入力ができないのでツイートするときや検索するときなどに不便です。

YouTubeで検索するときは、有名なものであればローマ字で途中まで打つと検索候補に出てくるのでそこまで不自由はしませんでしたが、日本語が入力できないのはブラウジングするときに不便ですね…
充電の減りが早い
数時間使用するとバッテリーはほとんどなくなってしまいます。
ゲームは数分で遊べるものが多いこと、映画は自宅で充電しながら見れること、ずっとVRを見たままでいると酔ってしまうことなどを考えるとそこまで充電は必要ないのかもしれませんが、充電が気にせず遊べるようになると嬉しいですね。
容量(メモリサイズ)が少ない
実際に使ってみると、VRコンテンツの容量の大きさを実感させられます。
私は64GBを購入したのですが、それでもゲームや映画を入れすぎると容量がいっぱいになってしまいます。
64GBでも少ないと感じるので、32GBの場合はいらなくなったものを削除しながら端末内のコンテンツを入れ替えていると思います。
現状ではサクッと遊ぶコンテンツが多いので、今後大規模なゲームなどが出てくるとその容量は大変大きくなってしまうかもしれません。
VR空間内で移動ができない
Oculus Goにはヘッドマウントディスプレイの位置を認識する「ポジショントラッキング機能」が搭載されていないため、移動を認識できません。
なので、VR空間内で視界の向きを変えることはできても、その空間の中で移動することができません。
まだ使っている人が少ない
まだOculus Goが発売されたばかりであり、VR端末を持っている人がまだ少ない印象です。
Oculus Roomとかで友達と遠隔で遊んでみたいのですが、なかなか知り合いでOculus Goを持っている人がいませんでした…
友人に勧めてみるも、「2万円はちょっと高いなぁ」と渋られてしまいました。
(この体験が2万円台ならめっちゃ安いと思うのですが……魅力を伝えきれず悔しいです)
Oculus Goの高コスパにも関わらず普及が加速しないのは、一般人ウケするユースケースでのわかりやすいメリットが少ないからだと思われます。
VRで会議をしたり、大画面を共有しながら映画を見たりできるのですが、そういった普段の生活でも使える便利な一面が知られていないのが普及を伸び悩ませているのかもしれません。
ゲームも現状では数分で完結するものが多く、手軽に遊ぶには良いですががっつり遊びたい人にとっては少々物足りないものです。
今後大規模なFPSやRPGゲームが出てきたら一般のゲームユーザー層にも所有者が増えてきそうですね。
もっといろんな人に知ってもらい、Oculus GoなどのVR端末を使ってもらうには、VR体験の楽しさや便利さ、実生活における魅力などを広め、伝えていくのが大切だと思います。
まとめ
Oculus Goを実際に1週間使ってみた感想をレビューしました。
高品質なVRコンテンツを楽しめて2万円代なので、コスパはとても高いと思います。
今でこそYouTubeやNetflix、DMMなどで使用する人が多いかもしれませんが、VRが普及したらその可能性は無限に広がります。
VRで自宅にいながら会議や打ち合わせをしたり、PCの画面を共有できればVRで出勤ができるようになるかもしれません。
VR上で世界中の人と集まってパーティーをしたり、遠距離恋愛の恋人とVR上で一緒に映画を見たり。
Oculus Goのコスパや手軽さをきっかけにVRが普及し、便利で素敵な未来が近づいたら嬉しいですね。